小野市男女共同参画センター

コラム

 
■ 相談室から
■ ドメスティックバイオレンス(DV)をご存知ですか?
■ 完璧なお母さんでなくてもいいですよ
■ デートDVってご存知ですか?
■ モラルハラスメントとは・・

 
大半の方が「こんなことで悩んでいて恥ずかしいのですが・・」「もっと頑張ればいいのですが・・」と前置きされます。 しかし、打ち明けていただいた事柄のすべては女性が女性であるがゆえに受ける理不尽な状況そのものの中でおきている問題であることを痛感します。
相談室では、ご本人の気持ちと心の尊重を第一に、必要な情報を提供したり、感情や気持ちの整理、問題解決への優先順位の整理などを共におこないます。
どうか、お一人で悩まないでください。

 
DVとは、配偶者や恋人、パートナーなど親しい関係にある者から振るわれる暴力です。被害者は圧倒的に女性が多い実態があります。
暴力はどのような立場であってもどのような理由であっても許されない人権侵害であり、DVは力による支配であり、犯罪です。
加害者の多くは「暴力を使うのはお前のせいだ」と責任を転嫁させたり、暴力を振るった後やさしくなったりして被害者の心と身体にダメージと混乱を与えていきます。
貴女自身のこれからの人生と子どもさんのためにも、DVかな?と感じられた時は、どうか一人で悩まず相談してください。
気持ちの整理や、これからできることを共に考えていきましょう。

 
「子どもがおとなしすぎて困る」「友達の輪の中に入れない」「私に原因があるのでしょうか」
子どもさんに関する問題についてお母さんからご相談をいただくことがあります。お母さんの心の葛藤や、周辺との人間関係での不安、傷つきなど切実な訴えがきこえてくる場合も少なくありません。
完璧な子育てがないように、完璧なお母さんも存在しません。お母さんがいきいきと自分らしく子どもとの関係を楽しむことが、子どもたちの安心や自信に大切ではないでしようか。
もし、子育てのことで悩まれているなら、女性のための相談室で気持ちの整理をされませんか。無料で託児もおこなっています。気軽にお声をかけてください。

 
DVは夫婦など親密な関係でおこなわれる暴力ですが、結婚している男女だけの問題ではありません。交際中の10代や20代などの若い世代でおこる暴力を「デートDV」といいます。
平成18年内閣府調査によると、20代の女性の5人に1人以上がデートDVの被害を受けたことがあります。
「友達づきあいを制限する」「メールをチェックする」などの独占欲に基づく支配は「愛」ではありません。また、男らしさは暴力を振るうことでもありません。
お互いに相手を尊重し、感情を暴力ではなく言葉で伝え合える、そんな信頼できる関係を築きたいですね。

 
「暴力」というともっぱら「殴る」「蹴る」などの身体への行為を思い浮かべますが、 「人格をおとしめる言葉を常にあびせる」「無視する」「わざとらしく舌打ちする」なども人のこころと身体を傷つけます。 このような精神的心理的暴力を「モラルハラスメント」といいます。
モラルハラスメントを受け続けると、頭痛、不眠、肩こりなどの 身体的な症状や、「気力がわかない」「なんだか苦しい」「つらい」など、こころの影響やうつ症状が出ることもあります。しかし加害者からは、「お前が悪い」と責められ、 誰にも言えず我慢している人も少なくありません。
モラルハラスメントは加害者による人権侵害であり、受けている側にはなんの落ち度も責任もありません。
どうか一人で悩まないで信頼できる人に相談しましょう。
当相談室では、問題の整理や解決策をあなたと共に考えることができます。